ローカリゼーションプロセスを自動化して、グローバルな成長を促進

自動化というものは何度か経験してみると当たり前のように思えてくるものです。例えばクレジットカードの有効期限が近付くと新しいカードが魔法のように届きます。皆さんはクレジットカードの有効期限を確認したことありますか?新しいカードを自ら注文したことありますか?もちろんないですよね。そんなことを考えたことすらないと思います。

同じことがローカリゼーションにも当てはまります。翻訳管理システム(Translation Management System)による自動化されたローカリゼーションプロセスを一度経験してしまうと、他の方法で行うことが合理的ではないと思えてきます。TMSなしでローカリゼーションを行うことは、カードの有効期限が近付いていることを確認して、銀行に自ら新しいカードを注文しなければならないことと同様です。

自動化をしないことがいかに不合理かを理解するために、かつて主導で行っていたすべての手順を思い出す必要があります。例として、この記事を実際に翻訳してみることにします。

翻訳管理システム(TMS)を使用しない翻訳プロセス

  1. WordやExcelにソースファイルからテキストをコピペする

  2. メールで翻訳対象のファイルを送信(ファイルの添付を忘れないように)

  3. 社内翻訳者、MT、もしくは社外翻訳者で翻訳を行う

  4. 翻訳者に進捗や納品日について適宜確認します。

  5. メールにて翻訳済みファイルを受領

  6. デスクトップへファイルをダウンロード

  7. 元のファイルフォーマットへ全言語コピペして流し込みをする

  8. 言語によっては他の言語より長くなってしまうこともあるため、長さ調整を行う

  9. すべての言語で漏れがないか、混じってないかを最終ファイルで確認する

  10. 最後に納品をする

上記の例は、あくまですべて問題がなく進んだ場合で、ソースファイルにアップデートが生じた場合などは考慮しておらず、もしそうなった場合は、最初からやり直しになります。


他にやり方がない場合は、上記の方法が「標準」のように思えますが、実際にはそうではありません。

このプロセスはすべて手動で行われるため、とても時間がかかりますし、エラーが起きやすいというだけでなく、納期に間に合うかどうかを確認する術がないため、余計にストレスを感じることになります。
 
TMSなしでこの作業を毎週100件実行しなければならないと想像してみてください。XTMのエキスパートによるとこのプロセスは多くの作業に対応する必要があり、しっかりと進捗を管理しなければならず、最大80%の時間を費やさなければならないということです。

逐一、ファイルがきちんと送信されたか、受信されたか、問題なく進んでいるかを確認しなければなりません。また、ファイルが納期通りに納品されない場合、進捗はどの程度かを知る術がないままお客様対応をしなければならず、余計にストレスがかかります。もし翻訳者がメールを見逃していたら?もし翻訳者と連絡が取れなかったら?

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TMSを導入すれば、それらの作業をすべてソフトウェアが行ってくれます進捗管理、フォローアップ、タスクの割り当てに時間を費やす代わりに、他の有意義で価値のあるタスクに時間を費やすことができます。プロアクティブな作業方法からリアクティブな作業方法に移行でき、プロセスに関与するのは、本当に必要な場合のみとなります。

例えば、翻訳会社のAcoladでは、オフラインワークフローでプロジェクトの作成、準備、割り当てに15分かかっていましたが、TMSを実装してからは15分→3分となりました。1日に50~100件のプロジェクトに対応することを想定すると、チーム全体で1日当たり少なくとも10時間節約することができます。
 
自動化によってプロセスに革命を起こし、不要なタスクやストレスを軽減し、ビジネスのグローバルな成長を促進する方法を探ってみましょう。

テクノロジーへの投資を行わず、確立されたプロセスの実行を担うリソースの拡張を制限することで、全体的なアウトプットの収益が減少に陥ることは避けられず、ひいては増大する業務需要に対応することが不可能になる。

Alex Zekakis
Director of Support Services

引用元:https://xtm.cloud/xtm-insights/foster-global-growth-by-automating-your-localization-process

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翻訳テクノロジー株式会社のマーケティングチームです。開催予定セミナーやイベントの告知、ブログ運営などを担当しています。