「XTM Live 2024で取り上げられたトップ3トレンド」Part 3
今回は2024年4月10~11日にニューヨークで開催された「XTM Live 2024」で取り上げられたトップ3トレンドについてのブログのまとめです。
過去1年間にローカリゼーション業界に大きな変革をもたらした「生成AI」についての話が多かったようです。
時間は(これまで以上に)重要なこと
効率化を促進するツールの出現は、必然的に納期短縮求める波及効果をもたらしますが、時に、その体制で可能かどうか、それがどのような結果をもたらすかが十分に理解されていない場合があります。
多くのグローバル企業は、プロセスの効率化を図るために「ローカリゼーション エコシステム」の構築を優先してきましたが、これは AI を使えばいいということではなく、適切な作業に適切なツールを用意し、それらすべてが連携しているということになります。
Amber Bartholomeusz 氏(MACH Alliance)は、コンポーザビリティ(複合化可能性)という考え方と、成功しているグローバル企業が導入しているモデルを紹介しました。
「企業は集団の中にとどまれるように、新しく、将来性のある技術を取り入れていかなえければならない」と述べ、「独立して展開や拡張可能にするということは、変更がお互いに影響しないということであって、テストや展開が容易になるということ。つまりAPIを利用したマイクロサービスは、ベンダーにとらわれず、選択した製品でテクノロジーを構築できることを意味します。」と説明をしました。
ダイナミック HTML プレビュー機能により、パイロットプロジェクトにおける開発者の労力を 87.5% 削減できました ーYing Zou (SAP) |
「完璧な」エコシステムを構築するという理論は魅力的ですが、その具体的な成果は何でしょうか?
Alex Katsambas氏(FARFETCH) は、ローカリゼーションテクノロジーを中心としたエコシステムの構築することで、1 日に 3,000 種類のアイテムのコンテンツをローカライズしながらも市場投入までの時間を48 時間以内に抑え、CPI を維持しながらコンテンツの一貫性と品質を向上させるなど、オンライン小売市場で優位に立つために必要な厳しい納期を満たすことができたと述べました。
時間効率の面でも大きなメリットを生み出している新しいツールが、言語担当者向けのダイナミックHTMLプレビューです。ソフトウェア関連コンテンツのローカリゼーションでは、継続的なアップデートと洗練された UI の組み合わせによって、通常よりも納期が短いため、他の多くの業界よりも高いスピード感が求められます。Ying Zou 氏(SAP)は、ダイナミック HTML プレビューによって、開発チームとローカリゼーションチーム間の不要な問い合わせやコミュニケーションによるボトルネックが軽減され、「すべての役割において大幅な時間とコストの削減」が可能になったことで、納期が短縮されたことを強調しました。
引用元:https://xtm.cloud/blog/3-top-trends-we-picked-up-at-xtm-live-2024/
まとめ
結論として、AI は人間に取って代わるものではなく、むしろ生産性や効率性の向上に役立つものと期待されており、翻訳者は今後 AI テクノロジーのスキルを身に付けることが求められるようになる可能性が高いということです。
XTM Cloud は、最先端の言語テクノロジー、効率的な自動化、そしてAI を活用して、企業が大規模にグローバル展開できるようにするための唯一の翻訳管理システムです。
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