「XTM Live 2024で取り上げられたトップ3トレンド」Part 1
今回は2024年4月10~11日にニューヨークで開催された「XTM Live 2024」で取り上げられたトップ3トレンドについてのブログのまとめです。
過去1年間にローカリゼーション業界に大きな変革をもたらした「生成AI」についての話が多かったようです。
AIの脅威は減少傾向?
生成AIの急速な普及によりローカリゼーションは大変革を遂げましたが、このテクノロジーを導入することによる結果について疑問が生じ始めました。
今年の会議テーマは「Revolutionizing Global Business: Finding the AI Sweet Spot(グローバルビジネスの変革:AIのスイートスポットを探る)」であり、この件に関連した講演が多くありました。
PwCの調査によれば、80%以上のエグゼクティブがAIをビジネス戦略における最優先事項と考えているとのことです。しかし、単に導入すればいいという単純な話ではありません。企業の組織、実行力、成熟度が変化するニーズに合わせて適応することへのカギとなります。
パネルディスカッション「To Compromise or Not To Compromise | Can AI Equally Provide Quantity and Quality?(妥協するかしないか | AI は量と質を同等に提供できるか?)」ではNicole Alves 氏 (Crown Equipment) と Kirill Soloviev 氏 (ContentQuo) が、業界全体に影響を及ぼしている変化について、特に企業の優先順位の変化に重点を置いて議論しました。
AIの作業を「信頼」するようにはなってきているが、それでも人間の検証を外すわけにはいかない、特にライフサイエンスや金融業界のように機密性の高いコンテンツを扱っている業界では。
Antonio Tejada 氏 (LanguageLine Solutions) と Anthony Ash 氏 (Language Inspired) によって新たな人間の役割についてさらに詳しく議論されました。Tejada 氏は、GenAI の急成長にもかかわらず、期待が変わっていないことに焦点を当てました。
企業が求めているのは、より速く、より効率的な結果だが、品質は依然として重要であり、これは人間によってのみ確実に提供できるものです。Ash 氏はこれに同意し、品質が依然として優先事項であるため、品質と時間の適切なバランスについての会話が多く行われていることを強調しました。
以前は時間よりもコストが制限される要因となっていましたが、市場投入までの時間短縮が最優先されてきている今、この状況は変わり始めています。— Nicole Alves (Crown Equipment) |
引用元:https://xtm.cloud/blog/3-top-trends-we-picked-up-at-xtm-live-2024/
まとめ
結論として、AI は人間に取って代わるものではなく、むしろ生産性や効率性の向上に役立つものと期待されており、翻訳者は今後 AI テクノロジーのスキルを身に付けることが求められるようになる可能性が高いということです。
XTM Cloud は、最先端の言語テクノロジー、効率的な自動化、そしてAI を活用して、企業が大規模にグローバル展開できるようにするための唯一の翻訳管理システムです。
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