Translation Management System(TMS:翻訳管理システム)とは?②
TMSとは?
明確な定義はありませんが、我々が考えるTMSに含まれる機能についてご説明します。
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ベンダー管理機能
翻訳会社では分野や言語セットごとに多数の翻訳者・チェッカーの方々を登録しています。
その対応出来る分野の広さや翻訳者・チェッカーの質が翻訳会社の命運を握っていると言っても過言ありません。
なので、どの翻訳会社でもあの手この手でベンダー管理は行っているはずです。
古くは紙のリストで行っていたと思いますが、ネットが普及してファイルの共有が可能になってくると、各社なんとか工夫してベンダー管理を行うようになりました。
- Excelをサーバーに置いてみんなで突っつく
- ファイルメーカーで作ってみる
- Googleスプレッドシートをみんなで共有
- 外部のツールをカスタマイズして作成
などなど。
最近は3つ目や4つ目が主流のような気がします。
上記のようなファイルを準備して、アクセスすると
- 翻訳者・チェッカーのお名前
- 住所やメールなどの連絡先
- 個人か法人か
- 言語セット
- 分野(車、IT、医薬など)
- 種類(マニュアル、マーケ資料、論文など)
- CATツール
- キャパシティ
- 単価
といった情報が見られるようになっています。
これまでは上記の情報を確認した上で、その案件に合った翻訳者・チェッカーの方へメールで打診をして、OKとなれば改めてファイルを送ってお仕事を依頼していました。
しかし、XTRFのようなTMSを使用すると、上記のように登録したベンダー情報をそのまま利用して、翻訳者・チェッカーにシステムを通じて案件をアサインすることが可能になります。
別々のシステムを使用することなく、一つの統合されたシステムでベンダー情報の管理と案件の手配が行えるのです。
自分自身でも最初に使用した時は「なんて便利なんだろう」と感心したものです。
次回は「ワークフローの自動化」について説明していきます。